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M&Aトピックス
- 2024/09/13
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ヒューリック<3003>、香港投資ファンド傘下で投資用不動産販売のレーサム<8890>をTOBなどで子会社化
ヒューリックは13日、投資用不動産販売のレーサムを買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を通じて約36%の株式を取得する。続いてTOB成立後、レーサムの親会社である香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが保有する約64%の株式を買い取り、完全子会社化する。新たな不動産ビジネスモデルを取り込み、東京都心の事務所ビル賃貸業務を中核とする不動産事業のすそ野を拡大する。TOBを含む買収総額は約1735億円。ヒューリックとして過去最大のM&Aとなる。
レーサム株の買付価格は1株につき5913円で、TOB公表前日の終値3060円に93.24%のプレミアムを加えた。買付予定数は1038万2556株。下限は所有割合2.78%にあたる80万300株と、TOBに応募しないオアシス・マネジメントの所有分63.88%を合わせて3分の2超となる水準に設定した。買付代金は最大613億9200万円。
買付期間は9月17日~10月30日の30営業日。決済の開始日は11月7日。公開買付代理人はみずほ証券。レーサムはTOBに賛同し、株主の応募を推奨することを決めた。
ヒューリックはTOB成立後、オアシス・マネジメントが所有するレーサム株のすべて(約1086億円)と関連債権を1120億円程度で取得する予定。
オアシス・マネジメントは傘下企業を通じて2022年、レーサムにTOBを行い、同社創業者で元会長の資産管理会社が所有する株式を取得し、子会社化していた。
レーサムは1992年に収益不動産による資産運用などを目的にレーサムリサーチとして設立。2008年に現社名に改めた。この間、2001年に株式を店頭登録。ジャスダック市場への上場を経て、2022年4月に東証スタンダード市場へ移行した。