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M&Aトピックス
- 2022/09/02
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ニコン<7731>、ドイツの3DプリンターメーカーSLMを子会社化
ニコンは2日、ドイツの3D(3次元)プリンターメーカーSLM Solutions Group AG(リューベック。売上高104億円、当期純利益△28億4000万円、純資産45億5000万円)を買収すると発表した。増資を引き受けたうえで、TOB(株式公開買い付け)を行い、すべての普通株式と転換社債を取得する。取得価額は総額6億2200万ユーロ(約840億円。うち増資引き受け分は約61億円)。デジタルマニュファクチュアリング事業の中核技術を獲得し、3Dプリンター分野の世界的プレーヤーを目指す。SLMは現在、ドイツ・フランクフルト証券取引所に上場している。
計画によると、9月中に1株あたり20ユーロでSLMの増資を引き受けて約10%の株式を取得する。続いて10月から11月にかけてSLMの普通株式と転換社債へのTOBを実施する。買付価格は1株20ユーロ。SLMはTOBに賛同している。買収完了は2023年上期を見込む。
SLMは3Dプリンター市場の80%以上を占めるL‐PBF(レーザー粉末床溶融結合)方式を主力としている。ニコンは3DプリンターにDED(指向性エネルギー堆積法)方式を採用しているが、これにL‐PBF方式が加わることにより、2つの造形方式を用いたソリューションの提供が可能になる。