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M&Aトピックス
- 2022/10/28
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SUMCO<3436>、三菱マテリアル<5711>から半導体用多結晶シリコン事業を取得
SUMCOは、三菱マテリアルから半導体用多結晶シリコン事業を取得することを決めた。三菱マテリアルが今後設立する新会社「高純度シリコン」(三重県四日市市)に関連する事業を集約したうえで、SUMCOが新会社の全株式を取得する。シリコンウエハーの原料となる多結晶シリコンについては三菱マテリアルから供給を受けてきたが、これを自社で製造することで最終製品までの一貫体制を推し進める。取得価額は非公表。取得予定日は2023年3月31日。
分割する事業の内容は半導体用多結晶シリコン、四塩化ケイ素、トリクロロシラン、ジクロロシランなどの製造で、全額出資子会社の米国三菱ポリシリコン(アラバマ州)、株式20%を保有する持ち分法適用関連会社の日本アエロジル(東京都新宿区)の株式を含む。当該事業の直近売上高は約270億円。
三菱マテリアルは1959年に半導体用シリコン事業に進出。シリコンウエハーの原料供給を目的に多結晶シリコンを生産してきた。しかし、半導体やシリコンウエハーの市況変動に左右されやすく、近年は保有固定不動産の減損処理を余儀なくされるなど厳しい事業環境が続いていた。
こうした状況下、シリコンウエハー事業を専業とするSUMCOと協議を重ねた結果、同社の下で垂直統合による事業運営を行うことが最良との結論にいたったという。SUMCOとしてはグループの企業価値の向上につながると判断した。