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M&Aトピックス
- 2024/03/13
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ブラザー工業<6448>が対抗TOBを発表、ローランド ディー.ジー.<6789>の子会社化目指す
ブラザー工業は13日、産業用プリンターを製造するローランド ディー.ジー.(DG)にTOB(株式公開買い付け)を行い、子会社化を目指すと発表した。ローランドDGは、米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズ傘下のXYZと組んで、3月27日を期限とするMBO(経営陣による買収)を実施中。ブラザー工業は対抗TOBで子会社化を狙う。買付価格はブラザー工業が1株につき5200円、XYZが5035円で165円の開きがあり、TOBの行方は混とんとしてきた。
ブラザー工業はXYZのMBOが不成立に終わった場合にTOBを実施する。買付下限は議決権の過半数(50%)となる615万9600株で、下限を下回った場合は買い付けを実施しない。買付上限は設けず、買付代金は最大で640億6032万3600円。開始予定は2024年5月中旬をメドとし、期間は30営業日を予定。TOB実施期間中に下限に到達した場合は10営業日を延長して株式を追加取得する。
ブラザーグループは、産業用プリンター領域で高いシェアを持つローランドDGを傘下に迎えることで、企業価値の向上が可能と判断。ブラザーグループのインクジェットヘッドやインクに関する技術やビジネスを活用し、ローランドDGの製品力強化を見込む。また、共同購買による製造コストの削減、販売チャンネル、顧客基盤の相互活用で売上拡大も狙う。
なお、ローランドDGはブラザー工業から事前の連絡を受けておらず、TOBに対する意見は決定次第公表するとしている