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M&Aトピックス
- 2024/04/03
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イズミ<8273>、西友から九州地区のスーパー事業を取得
イズミは3日、大手スーパーの西友から九州地区で展開する全69店舗を取得すると発表した。イズミ傘下のゆめマート熊本(熊本市)を受け皿会社として、会社分割の手続きを通じて8月1日付で事業を引き継ぐ。イズミは2030年に向けた長期ビジョンで中四国・九州を軸に300店舗体制(現在190店舗)を掲げており、その達成への足がかりとする。取得価額は非公表。一方、西友は北海道での全事業をイオン系に売却することを決めたのに続き、九州からも撤退する。
西友は現在、福岡市を中心とする福岡県に62店舗をはじめ、熊本県3店舗、長崎県2店舗、佐賀県と大分県各1店舗を運営。長崎県を除き、長年、「サニー(SUNNY)」ブランドで食品スーパーを展開している。当該事業の売上高は969億円(2022年12月期)。
イズミは広島県を本拠とする地域スーパー大手。九州地区について福岡県など西友と同じ5県に80店舗以上を持つが、店舗が地理的に重複せず、相互補完が期待できると判断。強固なドミナント(地域集中出店)の形成が可能で、仕入れや販促、物流面などでスケールメリットが大きいとみている。
西友は今回の九州事業の売却に先立ち、4月2日に札幌市内の総合スーパー(GMS)の全9店舗をイオン子会社のイオン北海道に170億円で売却し、道内からの撤退を発表したばかり。