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M&Aトピックス
- 2023/02/08
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イハラサイエンス<5999>、MBOで株式を非公開化
産業用配管継手の最大手、イハラサイエンスは8日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。中野琢雄会長と同氏の資産管理会社が設立したエン・アイ・ム(東京都品川区)がTOB(株式公開買い付け)を行い、全株式取得を目指す。買付代金は最大約323億円。「世界一の配管メーカー」としての地位確立に挑戦するためには、短期的な業績変動にとらわれない経営体制として非公開化が必要と判断した。イハラサイエンスはTOBに賛同している。
買付価格は1株につき2980円で、TOB公表前日の終値2270円に31.28%のプレミアムを加えた。買付予定数は1048万6661株。買付予定数の下限は所有割合66.25%にあたる718万5700株。買付期間は2月9日~3月24日。決済の開始日は3月31日。公開買付代理人はSMBC日興証券。
イハラサイエンスは1941年に鉄管継手の販売を目的に、井原商会として創業。その後、メーカーに転身し、高圧・油圧用継手を主要製品に業容を拡大した。1963年に店頭市場に株式を登録。ジャスダック市場を経て、2022年4月から東証スタンダードに上場。1997年に現社名に変更した。