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2023/08/04

焼津水産化学工業<2812>、国内投資ファンドJ‐STARのTOBを受け入れて株式を非公開化

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焼津水産化学工業は4日、同社に対して国内投資ファンドのJ‐STAR(東京都千代田区)がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。J‐STARは焼津水産の全株式を取得し、非公開化する。焼津水産は主力である天然調味料の国内市場が縮小に向かう中、ファンドの傘下で経営管理の強化や海外展開の加速を進め、業界再編を先導できる体制を構築する。買付代金は最大130億1044万円。焼津水産はTOBに賛同を表明した。

買付主体はJ‐STAR傘下のYJホールディングス(東京都千代田区)。焼津水産株の買付価格は1株1137円で、TOB公表前日の終値823円に38.15%のプレミアムを加えた。買付予定数は1144万2783株。買付予定数の下限は所有割合66.67%にあたる762万8600株。買付期間は8月7日~9月19日。決済の開始日は9月28日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

焼津水産は1959年に静岡県焼津市で設立し、市内のかつお節工場で廃棄される頭や内臓、骨などの副産物を有効利用した飼肥料向けフィッシュソリュブルや肝油の製造に着手。その後、天然調味料や乾燥食品などの製造に事業を広げ、今日に至る。株式の店頭登録、名証2部上場を経て、2001年に東証1部に上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。