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M&Aトピックス
- 2023/08/07
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東芝の非公開化へ、TOBが8日から開始
東芝は7日、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP、東京都千代田区)陣営によるTOB(株式公開買い付け)が8日から始まると発表した。JIP陣営は約2兆円を投じ、東芝の非公開化を目的に全株式の取得を目指す。東芝がJIP陣営による買収提案の受け入れを表明したのは今年3月末。当初7月下旬をめどにTOB開始を予定していたが、各国の競争法上の許認可手続きなどに時間を要したことから8月にずれ込んだ。
JIP陣営による東芝株の買付価格は1株につき4620円。8月7日の東芝株の終値は4584円と買付価格にさや寄せされた水準にある。東芝は株主にTOBへの応募を推奨している。買付期間は8月8日~9月20日の30営業日。決済の開始日は9月27日。公開買付代理人はSMBC日興証券が務める。
買付予定数は4億3288万86株。買付予定数の下限は所有割合66.7%にあたる2億8873万1300株。買付代金は最大1兆9999億円。
東芝の非公開化は経営への介入を招いた海外の投資ファンドなど物言う株主(アクティビスト)を排除することが最大の狙い。これに伴い、東芝はいったん株式市場から退場。2015年の不正会計問題に端を発した経営の迷走に終止符を打ち、東芝の再建を図る。