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M&Aトピックス
- 2023/08/17
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T&K TOKA<4636>、米投資ファンドのベインキャピタルによるTOBで株式を非公開化
T&K TOKAは17日、米投資ファンドのベインキャピタルによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れて株式を非公開化すると発表した。ベインキャピタルは最大約319億円を投じ、T&K TOKAの全株式取得を目指す。主力の印刷インキをめぐってはコロナ禍で加速したデジタル化の進展で紙媒体印刷物の需要減少が続くなど、経営環境が厳しさを増す中、T&K TOKAは短期的な株価や業績にとらわれず、抜本的な経営改革を進めるには非公開化が望ましいと判断した。TOB開始は2024年1月をめどとしている。
TOB主体はベインキャピタルが設立したBCJ‐74(東京都千代田区)。T&K TOKA株の買付価格は1株につき1400円で、TOB公表前日の終値1053円に32.95%のプレミアムを加えた。買付予定数は2278万6353株。下限は所有割合66.58%にあたる1517万600株。公開買付代理人はみずほ証券。
T&K TOKAは1949年に印刷用インキの製造を目的とする東華色素化学工業として設立。1991年にティーアンドケイ東華に社名変更した後、2015年に現社名に改めた。1997年に店頭市場に株式を登録。ジャスダック市場、東証2部を経て2013年に東証1部に上場した(2022年4月に東証プライム市場に移行)。
T&K TOKAに対しては今年1月に英国投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドなどが敵対的TOBを行い、最大44%の株式取得を目指したが、応募が予定数に届かず、TOBが不成立になった。