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M&Aトピックス
- 2023/11/22
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ダイワボウホールディングス<3107>、繊維事業子会社の大和紡績を投資ファンドのアスパラントグループに譲渡
ダイワボウホールディングスは、繊維事業子会社の大和紡績(大阪市。売上高627億円、営業利益13億9000万円、純資産325億円)の株式85%を、投資ファンドのアスパラントグループ(東京都港区)に譲渡することを決めた。これにより、祖業の繊維事業から事実上撤退する。人口減少で国内繊維市場が縮小に向かう中、売上高の約9割を占めるITインフラ流通事業に経営資源を集中する。譲渡価額は95億4000万円。譲渡予定日は2024年1月18日。
ダイワボウは大和紡績の既存取引先や従業員などとの一定の関係性を維持しつつ、スムーズな移行を目的とした協力関係維持期間として、当面の間は15%の株式を継続保有する。
ダイワボウの2023年3月期の売上高は9039億円。ITインフラ流通事業、繊維事業、産業機械事業を3本柱とするが、情報機器の卸売りや情報システム構築・運用などを中心とするITインフラ流通事業が全体の9割強に達する。
大和紡績は1941年に錦華紡績、日出紡織、出雲製織、和歌山紡織の4社が合併して誕生。合繊・レーヨン、産業資材、衣料製品などを手がけてきた。2009年、持ち株会社制への移行に伴い、ダイワボウホールディングスを発足させ、傘下にグループの繊維事業を統括する大和紡績を配置した。
ダイワボウは大和紡績の独立化について、同社の持続的成長や中長期的な企業価値の向上を図るうえで最良の選択だとしている。2024年3月期決算に約170億円の関係会社株式売却損を特別損失として計上する予定。