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2023/12/21

第一生命HD、ベネフィット・ワンにTOB価格「2123円」を提示

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第一生命ホールディングス（HD）は21日、パソナグループ傘下で福利厚生代行のベネフィット・ワンに対するTOB（株式公開買い付け）価格について、1株2123円にすると発表した。ベネフィット・ワンに現在TOBを実施中のエムスリーが提示している1株1600円を500円以上上回る。第一生命はベネフィット・ワンと親会社のパソナグループの同意を前提とし、2024年1月中旬をめどにTOBを開始する予定。エムスリーによるTOBは11月中旬に始まったが、第一生命の“参戦”表明に伴い、24年1月17日まで延長されている。

21日のベネフィット・ワン株の終値は2000円。エムスリーのTOB価格1600円を大きく上回る高値圏にある。

第一生命HDは12月7日にベネフィット・ワンへの対抗TOBの予定を発表した。ベネフィット・ワンの親会社であるパソナグループが所有する51.16％を除く48.84％についてTOBを通じて取得する内容で、買付価格は1株1800円以上に設定可能としていた。パソナグループの所有分はTOB成立後に、第一生命ＨＤの資金援助を得てベネフィット・ワンが自己株式取得（1株1491円）を行う案を示している。

ベネフィット・ワン、パソナグループの両社は第一生命HDのTOB提案についての対応方針を現在検討中。