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M&Aトピックス
- 2024/06/27
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GENDA<9166>、カラオケ機器レンタル・販売などの音通<7647>をTOBで子会社化
GENDAは27日、カラオケ機器のレンタル・販売、フィットネス施設の運営などを手がける音通に対して子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。総合的なエンターテインメント企業としてグループの一翼を担うカラオケ事業の拡大が狙い。買付代金は最大50億4060万円。音通はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場は廃止となる。
GENDAは「GiGO」ブランドを中心にアミューズメント施設を全国に展開し、積極的なM&Aをテコにエンタメ関連の業容拡大を加速している。傘下には「カラオケBanBan」を運営するシン・コーポレーション(東京都新宿区)を持ち、音通との相乗効果を見込む。
音通株の買付価格は1株につき33円で、TOB公表前日の終値28円に17.86%のプレミアムを加えた。音通社長の岡村邦彦氏、副社長の仲川進氏、専務の小林護氏の3氏が共同設立する資産管理会社・デジユニット(大阪市)の所有分(24.83%、5044万3500株)を除く株式を、TOBを通じて買い付ける。
買付予定数は1億5274万5735株。下限は所有割合38.55%にあたる7832万株。買付期間は6月28日~8月13日までの31営業日。決済の開始日は8月19日。公開買付代理人はSMBC日興証券。
TOB成立後、GENDAは音通の筆頭株主であるデジユニットの全株式を約16億6400万円で取得し、音通を完全子会社化する。買収総額は67億円強となる。
音通は1981年に設立し、レコード、テープなどの販売・レンタルを始めた。大証ヘラクレス市場への上場などを経て、2013年に東証2部に上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。現在、カラオケ機器のレンタル・販売事業、24時間ジムやホットヨガのスポーツ事業、コインパーキング事業を3本柱とするが、市場の成熟化や競争激化で厳しい経営環境に置かれている。