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M&Aトピックス
- 2024/08/21
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日本たばこ産業<2914>、米国たばこ4位のベクター・グループを子会社化
日本たばこ産業(JT)は21日、米国第4位のたばこ会社であるベクター・グループ(フロリダ州。売上高2080億円、営業利益479億円)を約24億ドル(約3780億円)で子会社化すると発表した。米国に設立する買収目的会社がTOB(株式公開買い付け)を実施し、全株式を取得する。世界第2位(金額ベース)の米国たばこ市場でJTのシェアは2.3%から約8%に拡大し、同国たばこブランドの上位10ブランドのうち2ブランドを保有することになるという。2024年12月期中の買収完了を見込む。
ベクターの取締役会はJTが行うTOBを全会一致で支持している。TOB成立後、ベクターのニューヨーク証券取引所での上場は廃止となる。TOBは8月下旬にも開始される。
JTは国内たばこ市場の縮小に伴い、積極的な買収で海外たばこ事業の拡大を進めてきた。1997年に米国RJRナビスコから米国以外でのたばこ事業を約9400億円で買収。2007年には約2兆2000億円を投じて英ギャラハーを買収し、その後も米国、インドネシア、エチオピア、ロシア、バングラデシュなどで現地の有力たばこ会社を次々に傘下に収めてきた。