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M&Aトピックス
- 2024/11/01
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DMG森精機<6141>、傘下の太陽工機<6164>をTOBで完全子会社化
DMG森精機は1日、子会社で中堅工作機械メーカーの太陽工機にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。完全子会社化が目的で、買付代金は最大54億2200万円。DMG森精機は現在、太陽工機株の50.81%を所有する。経営資源の共有や迅速な意思決定を実現するため、親子上場を解消し、グループ内の連携や海外市場の開拓を課題とする太陽工機のグローバル展開を加速する。
太陽工機は賛同を表明し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証スタンダード市場への上場が廃止となる。
買付価格は1株につき1875円。TOB公表前日の終値1375円に36.36%のプレミアムを加えた。買付予定数は289万2208株。下限は所有割合15.85%にあたる93万2200株に設定した。買付期間は11月5日~12月16日の30営業日。決済の開始日は12月23日。公開買付代理人はみずほ証券。
太陽工機は工作機械の一つである研削盤を主力製品とする。1986年に設立し、2007年にジャスダックに上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。 DMG森精機との関係は2001年にさかのぼり、当時、東京地裁に民事再生を申請した池貝(茨城県行方市)から株式を取得し、太陽工機を子会社化した経緯がある。
太陽工機は新潟県長岡市に本社・工場を置く。同市内にはDMG森精機が今年1月に子会社化を完了した横中ぐりフライス盤製造の倉敷機械(現DGM MORI Precision Boring)が本社・工場を構えている。