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M&Aトピックス
- 2024/11/05
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コニカミノルタ<4902>、米遺伝子検査子会社Ambry Geneticsを840億円で現地企業に譲渡
コニカミノルタは5日、米国子会社REALM IDx, Inc.(カリフォルニア州)を通じて保有する遺伝子検査を手がける米Ambry Genetics Corporation(カリフォルニア州。売上高336億円、営業利益△12億円、純資産△141億円)の全株式を、米Tempus(イリノイ州)に譲渡すると発表した。経営資源の選択と集中が狙い。譲渡価額は6億ドル(約840億円)。譲渡予定は2024年10月〜25年3月。
譲渡価額のうち3億7500万ドルは現金、2億2500万ドルはTempusのA種普通株式で支払われる。株式のうち1億2500万ドル分は登録手続き後に売却可能で、残る1億ドル分は12カ月のロックアップ期間が設定される。今回の譲渡に伴い、2025年3月期下期に約410億円の利益を計上する見込み。
Ambry Geneticsは遺伝子検査で業界トップクラスの解析精度を持ち、世界に先駆けて先天性遺伝子変異を評価するRNA検査を商品化。コロナ禍で予防的遺伝子診断の需要が低迷したものの、直近では市況が回復し、好調に推移しているという。
譲渡先のTempusは2015年設立。医療データとAIを組み合わせた個別化医療を推進している。