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M&Aトピックス
- 2025/03/17
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大塚ホールディングス<4578>、スイスの創薬ベンチャー「アラリス・バイオテック」を子会社化
大塚ホールディングスは傘下の大鵬薬品工業を通じて、アラリス・バイオテックが持つ次世代のADC(抗体薬物複合体)創薬技術を獲得し、がん領域での新薬候補を拡充する狙い。アラリスは2019年設立の創薬ベンチャー。同社のADCは、既存のADCが持つ課題を克服し、がん細胞に特異的に結合する抗体に繋ぎ手(リンカー)を用いて細胞障害性薬物を結合させ、がん部位選択的に殺細胞効果を発揮するよう設計されているという。
アラリスは現在、3つの製品の開発中。2025年~26年に間に臨床試験に進む予定という。大鵬薬品は2023年11月からアラリスと共同研究を進めていた。
取得価額は4億ドル(約594億円)。取得完了は2025年前半を見込む。アラリスの全株式を取得する。同社は売上高17億円、営業利益△4億7000万円、純資産△9億8000万円(2024年12月期)。
製品化の進捗に応じて最大7億4000万ドル(約1100億円)の追加支払いが発生する可能性がある。