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M&Aトピックス
- 2025/08/08
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豊田合成<7282>、持ち分法適用関連会社の芦森工業<3526>をTOBで子会社化
豊田合成はトヨタ系自動車部品メーカーで、内外装部品やエアバックを主力製品とする。シートベルトやエアバックなどを手がける芦森工業とは2021年に資本・業務提携。2023年には株式を追加取得し、所有割合を28.26%として持ち分法適用関連会社とした。TOB(株式公開買い付け)で残る株式を取得し、完全子会社化する。
エアバック、シートベルトなど自動車安全部品を取り巻く市場環境が電動化や自動運転の進展で大きな転換期を迎える中、開発戦略をはじめとして一体的な連携体制を構築するのが狙い。
芦森工業株の買付価格は1株につき4140円。TOB公表前日の終値2839円に45.83%のプレミアムを加えた。買付予定数は432万4138株。下限は所有割合38.29%にあたる230万8100株。買付代金は179億円。
買付期間は8月12日~9月24日の30営業日。決済の開始日は9月30日。公開買付代理人はみずほ証券。芦森工業はTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。
TOBが成立すれば、同社の東証プライム・名証プライム市場への上場は廃止となる見通し。
芦森工業は1878(明治11)年、創業者の芦森武兵衛が動力を伝える綿網(ロープ)の製造に乗り出したことに始まる。戦後は消防ホースなどを手がけた。その後、製織で培ったノウハウを生かし、自動車用シートベルトやエアバックに進出した。